新空間経済モデルに関する論文であり,新規性は距離による交易費の違いを考慮していることである. 人口集積と産業の集積の2つの議論ができると思うが,産業のネットワークや集積はマイクロデータが 蓄積されつつあり,面白い.都市の問題を移動費と集積モデルの観点から解くことで,国土開発のイン プリが得られるのではないだろうか. == 新空間経済学モデル 【問題】 最大地域への人口集中はなぜ発生するのか 【仮定】 ・伝統セクター ・現代的セクター 羽藤 交易費用が非対称とは 福田 任意の2地域間の輸送費が一定でないこと 移動の向きの問題ではない 交易費が充分に小さいとき, 持続的な一点集中が存在する 集中点は国の経済の地理的中心に発生しやすい 【質疑】 羽藤 新規性は? 福田 距離による交易費の違いを加味していること 羽藤 いままでにはないのか? 従来はどう記述してきたか 浦田 交易費でコントロール出来るのか なんらかの中心になるきっかけをもつと集中するのか 羽藤 実践的な話はないのか 数値計算の例は 福田 都市内なら一般的だが 羽藤 赤松を参照せよ 羽藤 財が多様に生産されている点の意味 福田 弾力性を議論出来る 羽藤 集積は人口増加としてわかる 人口減少時の集積はモデルで表現出来る? 福田 財の多様性 羽藤 それを解析的に見るとおもしろい, か? 1次産業2次産業, 3次産業や知識産業は? 福田 農業を移動しない方がいい人たちを仮定 羽藤 交通ネットワークへの投資 リニア, 都市間短縮, とんでもないことが起きる? 距離に依存しないアプリケーション産業について, どう記述するか 人口減少時の集積の記述 ブラジルのように, 地理的な中心でない都市ではなにが起きている 交通の新線はどんなインパクトを与える? 土地不足 戦略的ネットワークによって複眼的な集積を起こす手法 赤松, 高山を参照せよ 芝原 都市圏の比較 東京と横浜はどう区分したか 福田 問題になっているのは距離と交易費, 横浜は東京に含まれる 日下部 第3次産業なのに仮定する理由は? 福田 集積都市は生産関数が常に変化する 大山 個人的な関心として, ホームマーケットエフェクト 弾力性がおもしろい 駐車場, 1つの場所ばっかりよくないと言ってきたが 福田 情報認知能力 σが高くない人もいる 福山 交易費の変化の影響がよくわからない 交易費の大小とは? 福田 都市の人口変化グラフの中で, 交易費が下がり続けている 福山 交易費の安い同士がつながる? 福田 ネットワークのつながりは一様ではない 交易費次第でジャンプする現象が説明出来るかも 羽藤 都市圏の囲い方, セントロイド 内部移動コスト 福田 どの企業でも生産費 羽藤 移動の外部不経済は含まれていない EUならEUでモデル化するのか TPP, アジア全体で考えるときにこのモデルは使えるのか? 関税だけではヒエラルキーを表現出来ない 福田 国ごとに所得が違う, とか 羽藤 地理学はヨーロッパ強い 陸運の発達はこういった研究と関連しているのでは? 経済地理の枠組みでやった方が筋が良さそう 東北なら均衡配分と費用便益分析がちょうどいい 日下部 従来のモデルは円環状(線上都市) 本研究の仮定なら円環でも使えるのでは? 福田 網目のネットワーク(任意の2点間)でつなげる 羽藤 都市の問題をこのスケールでやらないと国土計画がたてられない